大規模修繕発注先は総合・専門工事業者が圧倒的に多い!

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こんにちは!事務所が渋谷の渋谷貴博です。

現場会議

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大規模修繕発注先は総合・専門工事業者が圧倒的に多い!

2018年度に国交省が行ったマンション総合調査の「大規模な修繕・改修工事の施工業者」を見ると、管理会社・総合工事業者・専門工事業者の3つがほぼ同レベルとなっています。

一方で、管理会社と総合・専門工事業者とで区分けをすると、

管理会社:29.3%

総合・専門工事業者:63%

と、大規模な修繕・改修工事の施工業者は「工事業者」が圧倒的に多いことがわかります。

大手管理会社が工事受注に力を入れている!
また、管理会社が施工業者となるマンションの完成年次は、昭和が少なく、平成に入り、徐々に上昇し、20%台~30%台に増加しています。

大手管理会社を中心に、管理委託業務の収益以外に、工事受注による収益拡大を図ったことが見てとれます。

管理組合の期待感も理由の一つ
また、管理組合側の意識として、日常の管理業務を行って、信頼関係がある管理会社に工事発注することは、「うちのマンションの劣化状況などを熟知している」という大きな期待感があると考えます。

利益相反の問題
一方で、管理会社は、管理組合運営状況や収支、長期修繕計画他、詳細を知っています。

・「管理組合が管理会社を信頼している」とはいっても、管理会社にとって、工事は収益事業です。つまり、できるだけ利益を出す必要があります。管理会社は、管理組合から管理業務委託を受けている立場であり、一方で、管理組合から、できるだけ工事の利益を得ることも目的にあるという、「利益相反の関係」は、十分に考えなければならないことです。

今後の値上げ対策
コロナやウクライナ侵攻による原材料の高騰を受け、様々なものが値上げし始めています。今後マンション管理や工事関係も当然値上げしていきます。

その対策の一つとして、
・管理業務の見直し
・大小工事の発注方法の見直し
・修繕周期の長期化
・先送り工事の仕分け 等
があります。

特に、大小工事の発注方法の見直しは、管理組合が大小工事を管理会社ではなく、直接発注することです。管理会社には、一定のサポート費用を支払うルール化をして、コスト削減化を図っていく。

そんなアイデアも含め、「効果的な節約」を考えてみてはいかがでしょうか。

※資金に余裕があり、管理会社へ発注する方式を選択することも、もちろん良いと思います。それを管理組合内でメリットやデメリット、費用比較他しっかり検証したうえであれば。。。

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渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
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