こんにちは!事務所が渋谷の渋谷貴博です。
「うちの会社は倒産なんかしません。瑕疵なんか発生させません!安心して工事を発注してくださいー-!」
工事の受注営業をしている多くの工事会社の営業マンは、
こうアピールします。
そして、そのアピールを待っていたかのように、
「そうだ!そういう工事会社を選んだんだから、大丈夫だ!」
と背中を押され勢いあまって雄たけびをあげる管理組合役員の方々。。。
よくある光景です。
「どうぞ、管理組合の皆さんの思うままにお進めてくださいー--!」と、私は退席します。って、
いやいや、私は、退席なんかできません!!
一言だけ(もっと)言わせてくださいー
管理組合の修繕積立金は、管理組合理事会だけのものではないのです!!おわかりでしょうが
戸建てのリフォームと比べ、マンションの修繕工事は、とても公共的要素の強い事業です。
しかし現実は、理事会が修繕工事の内容をまとめ、総会にかければ、ほぼ賛成多数で承認されるでしょう。
住民は細かいことまでわからないので、理事会案を信用しますから。
理事会があやまった判断をしても、承認されてしまう危険性があるのです。
それだけ理事会、役員の責任は大きいのです。
理事会、役員の皆さんは、安易に、主観で、根拠なく、決断してはいけないと思います。
工事において、自分たち管理組合が、被る可能性がある「倒産や瑕疵、事故の損害」を軽減してくれる保険制度に、工事会社が未加入でいい、と見過ごすのは、リスク対策が甘いと思います。
想定外の費用負担を管理組合が強いられるリスクがあるからです。
瑕疵保険の保険料は、数千万~数億円の工事に対して、数十万円程度です。(工事費の0.4-1%)
保険金額は工事金額と同等と、資力確保がされています。
住民さんたちのために、工事会社に保険加入させることの大切さは、ご理解いただけると思いますが。。。
そして誰もいなくなった
マンション管理、修繕業界でよくあるのが、
「社員の転職」です。
半年~1年後に電話をすると、
その人はもう工事会社にいません。
あんなに、工事受注の時は熱心で
「アフターフォローもしっかりやらせていただきますー---」
なんて、「嬉しいこと言うじゃないか!」と意気に感じた管理組合役員の方もいたのではないでしょうか。
でも、今は営業マンはいません。
口約束をしていたことは全て白紙に。書面には詳しいことは書いていなかったので、効力はありません。となってしうのです
教訓
・工事会社の営業マンや役員などが根拠なくする話しは安易に信用しないこと。必ず根拠(できれば資料も提出させて)を示すよう要望しましょう。
・工事会社と約束したことは書面に残し、管理組合と工事会社(代表印)の調印をして残しておきましょう。
・倒産しません。は信用しすぎないようにしましょう。
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渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
https://mass.liblo.jp/
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