GW5/3の雑感コラム「管理会社満足度調査ランキング」

毎年、管理会社ランキングなど発表されますが、

何か腑に落ちない気がしています。

こういった利用者アンケートによるランキングは、

一定の目線からの見え方ととらえるべきです。

つまり、上位となる管理会社に、

管理を業務委託できる高いレベルの管理組合の目線による評価であって、

一つの物差しに従い、同じ人がすべての管理会社を診断したわけではありません。

評価項目は同じでも、

マンションの「住民」「規模・構造」「共用施設」「業務委託内容」etc同じものはありません。

だから、上位とならなかった「管理会社」、「管理会社に委託しているマンション」は、あまり気にしなくて良いと思います。

そこそこの業務委託費用で、そこそこの管理対応をしてもらえれば、十分マンション生活は快適です。

そういうマンションの住まい方が認められても良いのではないでしょうか。

今後、管理会社も人出不足になっていきます。

一方で、社員の給与レベルはあまり上昇しません。

このままでは、社員たちは、やめてしまうかもしれません。

近い将来、管理会社に管理をお願いしたくても、

「働く社員がいないので対応できません」となってしまいます。

大げさかもしれませんが、地球環境のように、

これ以上、高いサービスを求め続けるのは、

業界（地球）を壊してしまうかもしれません。

どんどん、一部の大手管理会社（先進国）に人が集中し、

中小管理会社（発展途上国）が人手不足となり、

機能しなくなってしまう恐れがあります。

結果として、

全国の管理組合に対する管理サービスに

大きな差が生じてしまいます。

だから、そうならないように、業界も、管理組合の皆さんも

方向転換した方がよいのではないでしょうか。

・管理組合は、管理会社フロント社員の担当マンション数を減らして、精神的・体力的な負担を軽減してあげましょう。

それは、フロント社員のゆとりにつながり、心のこもった管理組合向けサービスになっていきます。

・その変わり、管理組合は、管理業務内容のレベルを下げてあげましょう。

高い満足度 → ほどほどで満足し、末永くお付き合いしていく関係へ

みんなが、末永く共存することを考えていく。

そろそろ、切り替えていく時期ではないでしょうか。

今後、当センターは、マンション管理サービスを管理組合へ、末永く提供し続けられる仕組み作りを、真剣に考えます。