マンションの鳥対策のNG行為！？

マンションでは、ハトやムクドリなど、

鳥に関する被害が多く報告されます。

ハトがマンションのベランダに飛来して

居住者から管理組合に苦情が寄せられました。

ですが、当初は管理組合は、ハトは平和の象徴だからと

管理員にベランダのハトの糞を水洗いする程度でした。

しかし、その後あれよあれよという間に

ハトが巣を作り、卵を産み、ベランダの洗濯物に糞がついたという

苦情も多くなって理事会も看過できなくなり、駆除の検討を始めました。

ハト対策の限界

ハトの糞は建物を汚すだけではなく、放置すると居住者が健康被害に

あう可能性もあります。

一度、糞害にあうと、清掃費用が管理組合にとって大きな支出となります。

また、ハトは「鳥獣保護法」鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に

関する法律で守られているので、管理組合や管理会社が卵や巣を取り除いたり

他の場所に移したり、ハトを安易に駆除すると1年以下の懲役または１００万円以下の

罰金を処されることがあるので注意が必要です。

そこで管理組合が市役所や保健所に相談したところ

「『鳥獣保護法』で保護の対象になっているので、

駆除はできない。なので巣作りをさせない、追い払うなどの方法を

教えることしかできない。」との回答を受け、途方に暮れてしまったとのことです。

そこで、ハト除けの防鳥ネットの取り付けを総会に諮ることになりました。

しかし、住民からは、防鳥ネットはマンションの美観を損ねる、圧迫があるなど反対意見も

多くあり、総会では否決となってしまいました。

消防法に抵触も！？

一方で、防鳥ネットを張っているマンションはあちこちにあります。

しかし、防鳥ネット各住戸のベランダを覆うように取り付けることを許可しない

消防署は多くあるのです。

万が一火災が発生した場合に、ハシゴ車から消防隊がベランダに侵入できず

消化活動に支障がでる場合があるというのが理由だそう。

ですから、防鳥ネットを張ることを総会に諮る前には、事前に所轄の消防署に

相談することが必要になってくるのです。

このように、マンションは共同住宅と呼ばれ、

そこには法的に様々なルールがあるので、都度確認をしながら

管理組合で検討を進めていただきたいと思います。

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