「マンション管理士が増加!?」
マンション管理の業界には、マンション管理士という国家資格を保有している人がいます。
令和2年1月現在の合格者総数は、全国累計で約3.7万人います。
マンション管理士は、
専門知識を持ってマンションの運営、
大規模修繕等を含む建物構造上の技術的問題、
その他マンションの適切なコンサルティング業務を行う。
マンションの法的スペシャリスト。(ウィキペディアより)
このようにマンション管理士は、
管理会社とは異なる立場や知識から、
管理組合の味方・アドバイザーとも言われています。
しかし、ウィキペディアで説明されているように、現場の最前線で活躍しているマンション管理士は、約3.7万人のうち、どれくらいいるでしょう。
私が知る限り、とても少ないと感じています。
理由は、以下が主なことだと思います。
・すでに管理組合は、管理関係について管理会社に委託しており、マンション管理士に業務を依頼する管理組合が少なかった。
・これにより、マンション管理士の資格取得をしても、知識はあるが、実務経験を積むチャンスが少なく、スキルアップする場が少なかった。
・資格取得者が様々:①高年齢の方が多い、②管理組合理事等が勉強のために資格取得している、③管理会社など業界関係者が2次的な資格取得をしており、即業務にしていない。
マンション管理士増加!?
コラムのテーマにもありますが、今後マンション管理士が増加するかもしれません。
ただ、ここでいう増加とは、累計が増加するのではなく、現場最前線で活躍するマンション管理士が増加する、ということです。
1.管理組合の助け舟が必要
今後、管理会社は更新しない管理組合を選別します。そうすると、更新してもらえない管理組合は、他の管理会社やその他専門家にマンション管理に関し、頼まなくてはならなくなります。
そうなると、管理組合の味方であるマンション管理士の需要が高くなります。
2.現役世代の参入
前述のように、今後マンション管理業界は、大きく様変わりします。それは、業界のピンチであり、チャンスでもあります。
そんな状況を見て、「チャンス」と判断する、「同業または異なる業界にいる現役世代(若い人達)」が、世代交代や業界ニーズにより、新たにマンション管理士業務に本格参入(転職含め)してきます。
3.管理会社社員の定年→マンション管理士業務へ
マンション管理士資格制度が始まって、その頃に勤務先の管理会社から資格取得をさせられた世代(当時30~40代)が、定年を迎える人数が増加します。
そこで、その人たちは、保有しているマンション管理士資格を利用して、マンション管理士事務所へ再就職したり、自ら起業します。
それにより、管理会社の実務経験があるマンション管理士も増加すると言われています。
▮今後、このように管理会社の事業スタイルは変化する一方で、やっとマンション管理士の資格制度が動き出すのかもしれません。
私は、管理組合の味方である、マンション管理士の今後の活躍を大いに期待しています!
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渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
https://mass.liblo.jp/
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