「駐輪場の無駄」対策
※マンション管理新聞の記事から内容を抜粋しています。(ご興味のある方は、マンション管理新聞のご購読をお薦めします。)
マンション駐輪場整備の専門会社「ビシクレット」(本社東京)によれば、駐輪場ラックのリニューアルや増設をせずとも「駐輪場の運用」の見直しだけで、現状の課題が改善されるケースが少なくない、とのこと。
「契約上、満車。でも空きが。なぜ?」
「駐輪場を整備したいので、現地調査をしてほしい」
ビシクレットには、管理会社や管理組合から、現地調査依頼が頻繁に入ります。
現地調査に行くと、ラックに空きが目立つことが多いとのこと。
契約状況を管理組合に聞くと、満車だと言われ、さらにヒアリングすると、新築時に1住戸2台は確保する条件で販売されたため、2台分が契約されたままの状況になっていました。
実際は1台だけ使用して、2台目は使用していない、あるいは2台とも使っていない住戸もあったりするらしいのです。
一方で、子供の成長と合わせて、駐輪場を追加して借りたいという要望が管理組合に寄せられ、増設の検討を始めたとのこと。
こういったケースの場合、「増設をする前に、運用面の改善だけで、解決できてしまうことも多い。また、無駄なお金を使わずに、増設した駐輪場で美観を損ねずに済む。」
と、ビシクレットの営業チームの原智一チーフは話します。
まずは、実態を調べる
このように、駐輪場は駐車場に比べ、使用状況を把握していない管理組合は多いものです。
そこで、契約内容と、使用状況の実態を調べることをお薦めします。
契約しているのに、使用ないで、自転車が置いていない。または、古い自転車が置きっぱなしで、スペースの無駄遣いになっている。などの状況がどれだけあるか。
それらを確認したあとは、契約住戸の住民に、提案し、契約の解約、自転車の撤去へ誘導をしてきます。
5年~10年経過すると、家族構成が変わり、自転車の利用状況が変化します。
管理組合は、その状況に合わせた、契約に変更すること。空いているスペースや、古くて未利用の自転車のチェックを定期的に行なって最適化すること、が重要です。
資産価値の面からも、こういったスペースが乱れた状態で放置されているマンションは、不動産業者や購入者から見て、評価が下がる要因にもなります。
「住民、管理組合自らが、客観的に見て、きちんとしているマンションだなーと、思えるか」
そういう、客観的な視点で、ご自分のマンション内を点検してみてはいかがでしょう。
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渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
https://mass.liblo.jp/
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