こんにちは!事務所が渋谷の渋谷貴博です。
昨日の雪についてのお話しをさせてください。
皆さんもご存知のとおり、都心では昨日降った雪の影響で、今日は都市機能に悪影響が出ていますね。電車が遅延したり、交通事故が多発したり、路面凍結で通勤通学時に道路で滑って転んだり。
現在の寒気の様子では、今日1日では、まだまだ回復しないようです。
「自然」と上手につきあうこと
雪が降ることは自然現象ですから、避けられません。でも、事前に天気予報では強い寒気と低気圧により、雪が降ること、その雪が積もる可能性があることは、発表されていました。
今回の雪に対する私たちの行動は、適切だったでしょうか?
大地震や津波、台風・豪雨・土砂崩れなどの大災害は、「自然現象」と「人間の行動(①それまで人間が手を加えたことで被害が拡大すること、②避難含め、自然現象に対する対策を適切にしなかったこと)」が重なった時に、被害が大きくなります。
今回の雪に対して、私たちができた行動は上記②です。例えば以下のように
●車のタイヤはスタッドレスに変える、または車ではない交通機関を利用する。
●雪かきなど、除雪の準備や作業を行う。(それでも滑りやすいエリアは立入禁止にする)
●昨日午後~今日にかけて外出をしないように、必要なことは昨日の早いうちに済ませておく。
●会社は、翌日(今日)の社員の業務を出社→テレワークに切り替え、外出を控えさせる。
●その他、個人個人では、雪や寒さに関するニュースや情報を入手して、各自対策や準備をする。
●公共交通機関は、雪による遅延、運休とならないよう早期対策を行う。
道路で滑って500人がケガ⇒都市型災害と言えます
●そもそも人が地方より都市(雪の少ない地方都市含む)は多いため、被害を受ける人も多い
●雪が降ることが少ないため、歩き方や靴など対策ができていない
●凍った道でも、過信して自転車に乗ってしまう
●雪の多い地方のように、街ぐるみで、除雪車、融雪剤、温水設備などを行っていない
一方、ここ10年で日本の気象予報のレベルアップは、めざましいものがあります。詳しい気象状況の予報や、ピンポイントのエリア予報など。
つまり、都市であっても、地震やゲリラ豪雨を除けば、私たちは、事前情報から先読みして被害を最小限にするために、自ら行動するチャンスが年々拡大しているのです。(雪道の歩き方、服装などはネット情報出入手可能です。)
そこで、質問です!
昨日の雪に対する皆さんの行動はいかがでしたか?
十分な対策ができた人、不十分だった人、交通事故や転んだりと雪の被害を受けてしまった人、いろいろいるでしょう。
マンションにお住まいの皆さんはどうだったでしょう?
マンションエントランス前、前面道路、駐車場、共用通路・廊下他、皆さんのお部屋に行くまでに、雪の影響がある場所が沢山ありますねーーー!
自助+共助の体制づくり
これら対策を行うには、マンション内(管理組合、管理会社、区分所有者)と、周辺地域・自治会との日頃からの連携や助け合いの準備が必要です。
こういったことは従来、戸建住宅地の自治会を中心に行われ、上手に地域ぐるみの対策や連携ができていました。しかし、現在では高齢化にともない、戸建住宅地の自治会の機能が急激に低下しています。(とても心配なことです)
それに対して、マンションは管理組合という機能が、マンション内の共用部の対策や、場合によっては周辺地域との連携を行う基盤となります。
もちろんマンションでも高齢化問題はありますが、管理会社、マンション管理士、都道府県ごとに管理組合団体があり、サポート体制は戸建住宅に比べて恵まれています。
つまり、「安全安心の住生活ができる希望がある」と言えます。
今回の雪トラブルを参考に、管理組合内で、雪対策や周辺地域との連携について、話し合ってみることをお薦めします!
ーーーーーーーーーーーーーーー
渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
https://mass.liblo.jp/
マンション管理組合のお悩みは気軽にご相談を!
ーーーーーーーーーーーーーーー
ランキングに参加しています。下の「拍手する」をクリックしていただけると励みになります!
↓ ↓ ↓