情報弱者にならないために:管理組合の賢い情報収集法
マンションあんしんセンターの渋谷貴博です。
マンション管理組合の活動において、さまざまなサービスを活用し、多くの情報を入手することは非常に重要です。管理組合の運営では、適切な判断を行うために、最新の情報や信頼性の高いデータを基に進める必要があります。たとえば、大規模修繕工事や定期的な保守点検に関する情報が正確かつ十分でなければ、管理組合にとって大きなリスクになりかねません。
特に、外部の専門家やサービス機関からの助言を活用することで、マンション管理業界全体の動向や最新の法規制に関する知識を深めることができます。また、さまざまなサービスや無料のチェック機関を活用することで、費用や効果を比較・検討し、管理費用の無駄を削減することも可能です。
もし管理組合の皆さんが、身近な管理会社の情報だけに頼り、マンション管理業界全体の情報収集を怠ってしまうと、結果としてマンション全体が情報不足の状態に陥り、不利益を被る可能性があります。これは、インターネットが普及した現代社会において、人によって得られる情報の量や質に差が生じ、それが社会的・経済的な格差を生む要因となっているからです。マンション管理組合でも同じことが起こり得ます。管理組合活動に関心のない区分所有者が多い場合、管理会社や業界関係者に管理や修繕を完全に任せきってしまい、知らぬ間に大切なお金が適切に使われなかったり、管理が不十分なまま時間が経過し、最終的に組合が破綻するリスクが生じるのです。
では、管理組合が情報不足に陥らないためにはどうすれば良いのでしょうか。最も重要なのは、質の高い情報を多く集めることです。しかし、インターネットには膨大な情報が溢れており、マンション管理業界に詳しくない方々が質の良い情報を選別するのは簡単ではありません。
セミナーや勉強会に参加するのも一つの方法ですが、業界初心者には少しハードルが高いかもしれません。また、設計事務所や施工業者に直接問い合わせるのも、適切にやり取りできるか不安を感じることもあるでしょう。場合によっては、営業トークに巻き込まれてしまうリスクもあります。
そこで私がお勧めするのが、業界専門の新聞を定期購読することです。
「マンション管理新聞」
http://www.mansionkanri-shimbun.co.jp/
年間購読料 16,500円(消費税・送料込み)※毎月5日、15日、25日発刊「マンション管理新聞」
私自身もこの新聞を購読しています。業界の最新動向を把握するために非常に役立つ情報源です。
マンション管理新聞のすすめ:業界動向を逃さないために
10年以上前、私は株式会社住宅あんしん保証に入社し、大規模修繕工事瑕疵保険の普及活動を開始しました。その際、マンション管理業界についてより深く理解するために「マンション管理新聞」を購読し始めました。それ以来、今でもこの新聞を愛読しており、業界の動向や新しい制度、最近の傾向を逃さず把握できる、唯一無二の信頼できる情報源として重宝しています。
私が長年情報収集を続けてきたように、管理組合の皆さんにも「マンション管理新聞」の定期購読を強くお勧めします。インターネットには多くの情報が溢れていますが、誤った情報や誇張された内容も少なくありません。その点、この新聞は業界に特化しており、正確で信頼性の高い情報を効率よく得ることができる非常に貴重な媒体です。
記事の内容も非常に幅広く、マンション管理会社の最新動向や管理に関する問題、国土交通省の政策情報、大規模修繕工事に関する記事、各種専門データの分析、さらには業界の最新傾向に関する解説まで、豊富な情報が満載です。これらの情報は、マンション管理組合の運営に役立つだけでなく、今後の管理方針や修繕計画の策定にも大いに活用できるでしょう。
「マンション管理新聞」はアナログな形式で発刊されていますが、業界の動きを正確に捉えています。気になった記事をさらに調べたり、記事に取り上げられた企業や団体に問い合わせることで、管理組合はさらに情報に精通し、より良い管理体制を築くための手助けとなるでしょう。ぜひ、理事会で回し読みしながら、情報を共有し、さらに掘り下げて議論を深めていただくことをお勧めします。
また、新聞には各種セミナー情報も掲載されていますので、タイミングが合えばそのようなイベントに参加し、知識を深めるのも良いでしょう。ちなみに、「マンション管理新聞」からは紹介料をいただいているわけではありません(笑)。しかし、今後も管理組合の皆さんに役立つ情報を積極的にお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。