こんにちは!事務所が渋谷の渋谷貴博です。
近年、ニュースや新聞で取り上げられることが増えている「住宅強盗事件」では、闇バイトを利用した犯罪が急増しており、その手口が一層凶悪化しています。こうした犯罪は、戸建て住宅だけでなく、マンションなどの集合住宅でも発生しており、マンションに住んでいるからといって安心できるわけではありません。犯罪はいつどこで発生するか予測がつかないため、日常的に防犯対策をしっかりと講じることが重要です。
そこで、皆さんがこのような凶悪な犯罪から身を守るために実践すべき防犯対策について詳しく解説します。
対策その1:個人情報を守るための意識を持とう
犯罪者はターゲットの個人情報を事前に収集し、その情報をもとに犯行を計画するようです。特に、闇バイトを使った犯罪では、事前に被害者の情報が集められ、その情報を基に犯行が進められるケースが増えています。そのため、個人情報を守るためには、不審な電話やメールには絶対に応じないことが大切です。例えば、銀行や警察を名乗る電話や、よくわからないアンケートに答えることで、個人情報が盗まれるリスクがあります。最近では、SMSやメールを使ったフィッシング詐欺も急増しており、見知らぬ連絡先からのメッセージには特に注意が必要です。
また、SNSを通じて自分の居場所や予定を公開することは非常に危険です。特に、長期の旅行や外出中に家が留守であることを公にすると、犯罪者に狙われやすくなります。プライバシー設定を見直し、公開する情報には細心の注意を払いましょう。SNSでの不用意な投稿が自分の身に危険をもたらす可能性があることを意識し、慎重に行動することが大切です。
対策その2:見覚えのない来訪者には慎重な対応を
宅配業者や設備業者を装った犯罪が増加しています。見慣れた制服を着ていたとしても、本当にその業者かどうかを必ず確認しましょう。特にマンションの場合、オートロックがあるからといって安心することはできません。部屋のドアを開ける際には、訪問者が誰なのかをしっかり確認することが重要です。
また、設備業者や修理業者を装って自宅に入り込み、住人の生活パターンや防犯対策を探る犯罪も報告されています。彼らは点検や修理の名目で家に入り、住人の習慣や防犯対策を確認してくる場合があります。こうしたリスクを避けるため、事前に業者の訪問が正当であるかどうかを確認することが大切です。管理会社や関連機関に連絡し、訪問者が本当に手配された業者であることを確認するようにしましょう。不審な業者や、予期せぬ訪問者を安易に家に入れないことが防犯の基本です。
もしも、心当たりのない荷物が届いたり、訪問者に不審な点があった場合は、無理にドアを開けず、置き配をお願いするか、ドアチェーンを使って最小限の接触で対応することが賢明です。サインや印鑑が必要な場合も、ドアチェーンやドアガードを使って、ドアを少しだけ開けて対応するようにしてください。
対策その3:侵入者を防ぐために設備を強化する
窃盗犯は、侵入に5分以上かかると、その70%が犯行を諦めると言われています。そのため、家の防犯設備を強化することは非常に有効です。まず、玄関のドアには、2つ以上の鍵を取り付けることを強くお勧めします。特に、ピッキングに強いディンプルキーを使うことで、侵入のリスクを大幅に減らすことができます。
さらに、マンションの窓にも防犯対策を施すことが重要です。低層階やバルコニーがある住戸は、窓からの侵入のリスクが高いため、防犯フィルムを貼り、補助錠を設置するなどして、防犯性を高めましょう。加えて、外部から見える位置に防犯カメラを設置することで、犯罪者に対する威嚇効果を高め、犯行を未然に防ぐ効果が期待できます。
対策その4:日常生活の中で警戒心を持とう
防犯意識は日常生活の中でも常に持っておくことが大切です。マンション内や近所で顔を合わせた人には、しっかりと挨拶をしましょう。犯罪者は、自分の顔を覚えられることを嫌がります。そのため、挨拶をするだけでも、潜在的な犯行を防ぐ抑止力となります。
また、夜間に帰宅する際には、周囲の状況を常に意識しましょう。後ろを頻繁に確認することで、犯人に「警戒している」と思わせることができ、ターゲットにされるリスクを減らすことができます。さらに、帰り道ではイヤホンを外し、周囲の音に注意を払いましょう。音楽を聴いていると、不審者が近づいても気づきにくくなるため、特に夜間は注意が必要です。
加えて、自宅には多額の現金や高価な貴金属を保管しないようにしましょう。必要以上に財産を見える場所に置かず、貴重品の保管場所にも配慮することで、犯罪者に狙われにくくなります。
対策その5:警察相談ダイヤルを活用する
日常生活の中で、不審な出来事や怪しい人物を見かけた場合は、すぐに行動することが大切です。例えば、夜道で誰かに尾行されているように感じたり、マンションの周辺で見知らぬ人物が頻繁に出入りしている場合、ためらわずに「警察相談ダイヤル♯9100」に相談しましょう。警察は、具体的なアドバイスや、必要に応じた対応をしてくれます。
特に、夜間の帰宅時やマンションの駐車場など、人気の少ない場所では警戒心を持って行動することが求められます。犯罪者はそうしたタイミングを狙うことが多いため、周囲を確認し、不審なことがあればすぐに対応できるよう準備しておきましょう。
対策その6:万が一の侵入時の対応を心得る
万が一、家に侵入された場合、最も重要なのは無理に抵抗しないことです。犯人に対して無理な行動を取ると、危険が増す可能性がありますので、冷静に対応し、犯人の要求に従うことが最優先です。お金や物を渡す際も、冷静な判断を心がけましょう。
その後、安全な場所に避難し、携帯電話で警察に通報することが重要です。例えば、トイレや寝室に避難し、ドアに補助錠をかけることで、犯人が簡単に侵入できないようにすることができます。通報時には、犯人に聞こえるように大声で警察に電話していることを知らせることで、犯行を諦めさせる可能性があります。
これらの対策を日常に取り入れることで、犯罪に巻き込まれるリスクを大幅に減らすことができます。マンションに住んでいるからといって油断せず、しっかりと防犯意識を持つことで、自分や家族の安全を守りましょう。