こんにちは!事務所が渋谷の渋谷貴博です。
東京都板橋区の管理組合支援がすごい!!
管理計画認定制度を後押し
※本記事の内容はマンション管理新聞8月25日号の内容を抜粋したものです。
改正マンション管理適正化法の全面施行と同時に管理計画認定制度をスタートさせた東京都板橋区。際立っているのが管理組合に対する支援です。
認定制度の周知活動
4月半ばに区条例に基づき管理状況を届け出た約1000件のマンションに制度を解説するチラシを郵送しました。
このチラシに反応したのが「第1号認定」を受けた「高島平ハイツ」でした。
区住宅政策課・分譲マンション担当の住宅政策主査・杉田広司さんは「反応があったのは全体の1%超程度」
だが気になったマンションには現地に足を運ぶなど、この1%の質問や相談に丁寧に応じた結果、現在認定に向けた動きが複数のマンションで進んでいる模様。
同制度のよいところ
杉田さんは「認定に向けた過程で管理のさまざまな問題が修正され適正な管理に近づいていく、それが良いところだと思います。」と、同制度を評価しています。
例えば、区分所有者名簿について。
杉田さんが見たところ、「自ら整備している管理組合はゼロ」だった。しかし、管理組合は「自分たちは名簿を整備しているという認識を共通してもっている」という。
区分所有者名簿はあるの「勘違い」
管理費等の収納など業務を実施するために管理会社が保有する区分所有者リストを管理組合による区分所有者名簿だと勘違いしているのだといいます。
「管理組合が名簿を作成しているかどうかは名簿に関する使用細則の有無でわかります。『ない』となったら、整備しないと」(杉田さん)
改善するなら最後まできっちり面倒をみる(板橋区)
板橋区の独自基準では、管理規約に加え細則の写しも提出する決まりになっており、必然的に細則がチェックできるしくみに。
「独自基準は区条例に基づき、管理の課題・問題点が表出するようなものを規定しているんです」と杉田さん。
管理組合もこんな形で問題点に気づくメリットがあります。
さらに改善に取り組む場合、最後まできっちり「面倒を見る」のも板橋区のマンション担当の特徴です。
「我々としては、『良い制度ができた。適正な管理のために制度を利用できればいい』と思っています。」
認定マンションを対象に「いたばし適正管理推進マンション認定制度」も創設した!!!
「一定の水準の管理を行っている」マンションを認定する、とされる管理計画認定制度上の評価に加え「適正な管理を推進している」マンションとして認定するのがポイントです。
「やりがいをもって管理してもらう。適正な管理を推進していることに誇りを持ってほしい」からだそう。
管理組合サポート体制も強化
板橋区のマンション担当メンバーは、3年前の設置当時1名だったが、現在は5名まで増員されました。
認定マンションに交付するステッカーや区の認定制度の認定証のデザインはメンバーの女性が手掛けたもの。
以上
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行政が変わる!?
私は、管理計画認定制度がスタートしたことによって、板橋区のようにマンション管理組合を支援する大義が生まれた!と初めて気づきました。
今までの私の視点は、認定や評価されるマンションや、その資産価値の動向について、でした。
しかし、このように行政が積極的にマンション管理組合をサポートする取り組みが始まり、拡大していくことで、マンション管理組合にとって安心して相談して支援を受けられる環境が整って行くのではないか、とワクワクしてきました。
これが全国に伝播していけば、同制度だけでなくマンション管理組合支援のための行政業務の拡大につながるでしょう。
今まで瑕疵保険の紹介や説明をしに、全国の行政を訪問しても、「マンション管理、大規模修繕工事」の話題となると、「担当者がいない」「そこまでは対応していない」と、地域の専門団体やマンション管理士会を紹介されることが多かったです。
板橋区の支援の取り組みは、マンション管理に消極的だった行政が変わるかも!!!そう期待させるものでした。
同制度はもしかすると、今後、管理組合だけでなく、行政をも動かす大きなものになる可能性が見えてきました。
大いに期待したいと思います。
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渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
https://mass.liblo.jp/
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