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「既存マンション・EV充電設備の前に」
EV苦戦・中古車市場が映す
電気自動車(EV)の中古車が市場に出回り始めました。
EVは、ガソリン車やハイブリッド車より走行距離が短く、新車に比べた値下がり幅も大きいことがわかったそうです。
充電設備の少ない不便さなどから、早めに手放す傾向が見られ、中古車市場がEVの苦戦を映しているとしています。
※上記内容及び掲載写真は、5月16日・日本経済新聞の記事から抜粋しています。
「既存マンションのEV充電設備の設置を早まるな!」
中古市場に出回っているEVの年式や走行距離、価格などのスペックの分析で見えてきたのは、
・走行距離が短い車が多い
台数が多いリーフは最も多いのは1万㎞前後、平均でも3.6万㎞。プリウスは、4万㎞前後が最も多い。
→理由:
(1)EVの中心購入層が次の車への買い替えサイクルが短いこと
(2)EVは、買い物など、中短距離の日常使用が多く、距離が伸びないこと
(3)ここが心配→使い勝手が悪いと感じたユーザーが早々にEVを手放すケース。公共の充電設備が3万基で頭打ちになっていて、ドイツや英国の半分以下にとどまっています。
「電池残量が30%を切ると充電を心配し始める人が多い。また、ストレスなく乗れる距離はカタログよりも短い」など
また、旅行などの遠出にも使いにくく、走行距離が伸びないことにつながっているようです。
・価格が値下がりしやすい
現行モデルの2019年式は走行距離3万㎞以下の場合で240万円程度。新車価格(約370万~約480万円)から大幅に下がっています。
現行プリウスの同じ条件の中古車も240万円前後ですが、現行モデルの新車価格(約260万~約360万円)からの下げ幅は小さい模様です。
→理由:
中古電池の性能は走行距離だけでなく、急速充電や家電への給電回数にも左右され、劣化度合いの判断は、エンジンより難しく、買い手が不安を感じる場合があるようです。
メーカーのバッテリー保証期間である8年などを超えると、なおさらで、バッテリー交換に数十万円かかることも価格に響くそうです。
中古車売買のカレント自動車の担当者は、「EVを手放した人の半分は、別のEVに乗り換える。あとの半分はガソリン車に戻る」と話します。
結論として、EV離れを防いで、EVの普及を目指すのであれば、充電インフラの拡充や電池の性能向上を急ぐ必要があることがうかがえます。
<渋谷の私見>
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これらを踏まえると、
「マンションのEV充電設備の設置」については、
急いで進めるのは、注意が必要ではないでしょうか。
・EV利用者が、予想通り増加するか見えない
・上記理由として、既存マンションの充電設備の普及だけでなく、走行中の電池切れ対策(公共の充電設備)が進んでいない
・電池の性能に課題があり、EV開発が変わってくる可能性がある
以上
スマホを購入する時の課題を考えてみてください。
・スマホ自体のバッテリー長時間利用が可能
・バッテリーは2年で交換可能
・充電は自宅でも、外出先でも問題なし
・充電できなくても、充電器をコンビニで購入すればいい
このくらい、安心できる状態にならないと、
私渋谷は不安症なので、EVに切り替えできません。。。
→マンションの充電設備の設置よりも、重要な課題が山積しています!
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渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
https://mass.liblo.jp/
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