空き家は何で問題なのか?
家や建物は、人が住まなくなったり、利用をしなくなり、維持管理がされなくなると、あっという間に傷むのが早くなります。
老朽化や、廃墟化してしまうのです。
そういう維持管理がされなくなった空き家の問題は、以下のようなものがあります。
●建物が傷んでしまい、屋根や外壁が剥がれる、柱が腐ってしまうなどして、倒壊してしまう危険性がある。自分の敷地内だけで倒壊するならまだしも、近隣の敷地や建物に被害を与える可能性がある。
●無人の建物は、火災(放火含む)、浮浪者が住みつく、ゴミ捨て場になるなど、無法地帯化してしまい、見た目や、状況が周辺住民に不安や迷惑をかけたり、住宅環境の悪化を招いたりします。
●敷地内の植栽の剪定もしないと、木や枝、落ち葉などが敷地の外(隣地境界線)へ越境してしまいます。また、手入れをしない植物、植栽には、虫や様々な生物が繁殖します。場合によっては蜂の巣ができて、近隣住民が蜂に刺される可能性もあります。
●戸建だけでなく、マンションの一室の場合も問題はあります。
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①郵便受けに入れられた新聞や郵便物、チラシがいっぱいになり、入りきらず、大きくはみ出して、床にチラシが散乱したり、郵便受けコーナーの美観を大きく損ねます。
②前項の場合にガムテープなどで、郵便受けの入り口をふさぐケースがありますが、見るからに空き家ですとPRして、空き家があるマンションというイメージが資産価値を下げる要因になります。
③玄関周辺やベランダ周辺がだんだん汚れや未整備となり、戸建ほどではありませんが、衛生上、美観上良いものではありません。
④生活しないことで、給排水管を長期間使用しないと、虫がわいてしまったり、悪臭を発したり、専有部配管の管理がされなくなることは、その他の住戸や共用配管へ与える影響は少なくありません。
⑤専有部だけでなく、今まで住んでいた人が使用していた自転車や車が駐輪場や駐車場に放置されたままとなり、所有者に連絡がつかず、管理組合が困ってしまう。同様に管理費などが支払われなくなる問題もあります。
と、これらは代表的な問題ですが、
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このように、空き家の問題とは、空き家の所有者ではなく、近隣住民や地域、マンションと第三者に迷惑をかける可能性があるということなのです。
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今後、超高齢化社会を迎えるにあたり、国も対策に動き出しました。
次回のコラムでは、どうやって空き家対策を進めて行けばよいのか、お話ししたいと思います!
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渋谷貴博(しぶや たかひろ)
マンションあんしんセンター(MAC)
https://mass.liblo.jp/
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